真性包茎、仮性包茎、カントン包茎
俗に包茎とは、男性器の先のほう、「亀頭」の部分にまで皮がかぶってしまっている状態のことをいいます。別名「皮かむり」とも呼ばれていますが、陰茎部分の皮を手術で切ったり自分でむいたりすることによって、包茎は治すことができます。
ひとくちに包茎といってもその種類は複数あり、また、同じタイプの包茎でも、それぞれ違うタイプのような症状に見えることもあります。中でも特に症状に幅があるのが仮性包茎で、むきにくかったり勃起時も皮がかぶったままの仮性包茎を、真性包茎だと思い込んでしまう場合も少なくないようです。
真性包茎とは子供のようなペニスの状態をいい、それ以外の包茎はほとんどが仮性です。仮性包茎は、平常時は皮がかぶっており勃起すると亀頭が露出する、というパターンが多いようです。しかし、皮を体側に引き寄せ亀頭を露出することができれば、たとえむきにくくても勃起時に皮がかぶっていても、すべて仮性包茎であるといえます。
気をつけたいのが、むきにくい仮性包茎はむき口が狭い場合が多く、むいたままにしておくとうっ血しやすい点です。うっ血が続くと亀頭と陰茎のつなぎ目のところに浮き輪のような輪っかができてしまう、カントン包茎になってしまう可能性があります。いずれにしても包茎そのものは病気ではありませんので、なにがなんでも治さなければいけない、というものでもありません。
包茎は不衛生になりがちです
包茎の悪いところというと、同性にばかにされるとか性行為に自信が持てないとか、大半がそのような精神面でのマイナスにとらわれがちなように思われます。もちろん本人からすればそれらは十分、包茎の悪いところといえます。
包茎がよくないとされるもっと重要な理由は、不衛生になりやすいというところなのです。皮がかぶっている部分はアカがたまりやすく、そのうえ、細菌が繁殖できないような乾燥した状態に亀頭を保つことも困難です。そのため包茎は、露出した亀頭より、尿道付近の炎症や性感染症を起こしやすくなります。包茎の人の性病は悪化もしやすく、また、性感染症の感染拡大に拍車をかけてしまう可能性もあります。しかしこのような問題も、仮性包茎であれば、皮のかぶっている部分を清潔にすることで改善できます。ふだん皮に隠れているところは敏感で慣れないと痛みを感じやすいので、最初は洗うというより、濡れたタオルなどでやさしく拭くようにしてやるとよいでしょう。
亀頭や陰茎を清潔に保つよう努め、体や日常生活に支障がなければ、包茎に悪いところなんてないのです。日本人は包茎が嫌だと思う人が多いため、包茎を悪いものに変えていってしまっている傾向があります。包茎はほとんどの場合、必要以上に危機感を感じなくてもよい症状です。包茎だからといって変にこそこそせず、堂々としていればいいのです。
包茎、包茎手術の傷跡は気にしていません
男性器が包茎かどうかについては気にしていない女性がほとんどです。ごく稀に「包茎は見た目が格好悪くて嫌!」という女性に出会ってしまうかもしれませんが、残念ながらそれはあなたの女を見る目がなかったということです。
女性が嫌だと思うのは清潔さが保たれていない包茎です。包茎は亀頭と皮の間にアカが溜まりやすく、ときに炎症を起こして膿んでしまうこともあります。これらが原因で慢性的に臭いにおいがするようになったり、触るとベタベタするようになってしまいます。
そのような不潔な性器では、相手を性病にしてしまう可能性もあります。包茎が嫌いな女性の大半は、そのへんがイヤなのです。男性だってもしそんな女性器に出会ってしまったら、トラウマになりませんか。包茎であっても、普段から意識してきれいに洗ってあって、性行為の前にも改めて汚れていないかチェックするくらいの気遣いをもっていれば、包茎であることを悪く思う女性はそうはいません。そういった思いやりは普通、伝わるものだからです。
包茎手術など包茎治療を行った場合も傷跡などを無理に隠そうとする必要はありません。そのような事実こそ女性からしたら本当にどうでもいいのです。包茎とは髪の薄さを気にするようなものです。本人が思うよりもまわりは気にしていないのです。とりあえず、清潔にすることだけは忘れないようにしましょう。
カントン包茎は壊死の可能性もあります
カントン包茎は包茎手術をしたほうがいいです。カントン包茎とは包皮口が狭い状態のことで、年齢に関わらず包茎手術をしなければ治すことはできません。カントン包茎は無理に皮をむくとそのまま戻らなくなってしまうことも多く、すると亀頭がうっ血して腫れてしまいます。輪ゴムでギュッと締められているような状態ですね。これはとくに真性包茎寄りのカントン包茎の場合に注意が必要で、そのまま放っておくと、腫れた部分が壊死してしまいます。勃起時や性行為時に痛みが走るのもカントン包茎の可能性があります。いずれも、早めの包茎手術が必要です。
真性包茎は、だいたい中年期以降から、手術が必要な症状になってしまうことがあります。なかでも、若いころは仮性包茎だったけど炎症を繰り返して真性包茎になってしまったという人は要注意です。炎症を経験するたびに包茎の包皮口は硬く狭くなっていき、ついにはむけなくなってしまうのです(ピンホール真性包茎)。また、その状態が長年続くと皮と亀頭が癒着してしまい、ひどいときには包茎手術でも亀頭を出せないなんてこともあります。炎症を繰り返さなくても、カントン包茎気味の仮性包茎で積極的にむこうとしなかった場合、真性包茎になることもあります。
仮性包茎は基本的に包茎手術の必要はありません。しかしもともと皮膚が弱かったりして、ひどい亀頭包皮炎を起こしてしまう場合などは包茎手術を受けたほうがよいでしょう。
子供の包茎はごく自然なこと
子供が小さなうちから包茎、むけない、と気にする母親がいます。とくに男の兄弟がいない家庭で育った人だと、旦那と比べたりして気になってしまうのかもしれませんね。でも、子供は包茎であることが普通です。子供の包茎にはちゃんと意味があり、かぶさった皮が、まだ弱い生殖器を守っているのです。それを無理にむこうとすると、かえって感染症などを起こしてしまう危険もあります。
多くの場合、子供のときに包茎であっても、年齢とともにむけてくるので大丈夫です。なかには幼児期からむけ始める子供もいますが、それは個人差というものなので気にする必要はありません。むしろ、包茎を気にしすぎる母親をみて、子供が傷ついてしまうこともあります。
このように、子供の包茎はごく自然なことなのでほうっておいてよいのですが、稀に、治療が必要な場合もあります。繰り返し性器の先が赤く腫れたり痛がるとき、また、排尿時に先端がぷっくり膨らみ、細い尿しか出ないとき、などは、よくない真性包茎が原因である可能性があります。このような症状・炎症がみられたときは、小児科や泌尿器科などを訪れてください。
治療法としては、包茎手術で仮性包茎にします。子供の包茎手術はとても高度な技術がいるので、しっかり信頼できる病院を選びましょう。保険が使えますし、包茎手術自体は十数分程度の短いものです。全体で、2日から1週間ほどの入院が必要になります。
包茎広告とは男性向け雑誌などでよくある、包茎がいかにマイナスであるかをアピールし、盛大に包茎手術を促す、あれらの広告です。最近では、ネット上でも似たような雰囲気のものが増えつつあります。結論からいえば、包茎広告のほとんどが非常によくできた過大広告です。基本的に、「包茎を治してやろう」より「お金をとってやろう」という気持ちが込められています。いざクリニックに行くと法外な費用を掲示されたり、その金額にためらうと大げさに包茎であることの不安を煽り、なにがなんでも包茎手術を受けさせようとする場合があります。
包茎手術の危険性を明確にしない医院ではけっして受けないようにしましょう。こういった広告の罠はとくに未成年の男性が引っかかりやすく危険です。煽り上手な文ほど、中身は薄いことが多いのです。包茎で悩んでいるならまずはカウンセリングのみを受けてみるところから始めるとよいでしょう。しっかりカウンセリングをしてくれる信用できる包茎クリニックを探しましょう。
「全く傷が残らない!」包茎手術法なんてありませんし、10代の包茎ならまだこれからむけてくる可能性もあります。ちなみに「アメリカ人と比べて日本人は包茎が多い」のは、アメリカでは生まれてすぐ皮を切ってしまう習慣があるためです。アメリカでは亀頭が刺激に慣れすぎてしまったことによる性感の鈍さに悩む人が多く、日本とは逆に包茎にする手術がよく行われます。日本人のコンプレックスも、アメリカ人から見たら羨ましいものなのかもしれません。